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「夢を与える」 綿矢りさ [読書]

寒いですねぇ~。
お休みの日でも寒すぎて外出する気分にならない[ふらふら]
なので久しぶりに読書してみました。

綿矢りさの作品は、史上初19歳で芥川賞受賞の「蹴りたい背中」以来読んでなかったなぁ~。

子どもの時から可愛くてチャイルドモデルをしていた夕子が成長と共にCMやドラマ出演などを経て、芸能界でブレイクしてスキャンダルでつぶされるところまでの話ですが、怖い。
芸能界の裏側的なことがリアルに描かれています。
タイトルの「夢を与える」は、よくスポーツ選手や芸能人が口にする「皆さんに夢を与えたい」という言葉から来ています。「夢を与える」というのはよく考えると上から目線の不遜な言葉。例えば、お米を作ってる人が「皆に米を与える仕事をしたい」とは言わないと説明されています。うーん、確かに。でも注意して見るといとも簡単に「夢を与えたい」って言っている有名人の人、多いです。
Bad Endで読後感は良くないですが、アイドル・芸能人は、芸能人である前に個人としての人生があるけれど、芸能人になった以上、ファンの夢を壊すような行動を取ればバッシングされるし、人気を維持できなければ芸能の仕事も来ないし大変なのだなぁ~とつくづく感じました。



夢を与える

夢を与える

  • 作者: 綿矢 りさ
  • 出版社/メーカー: 河出書房新社
  • 発売日: 2007/02/08
  • メディア: 単行本



今年の目標読書50冊。残り49冊!
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